2017年2月27日月曜日

メキシコ 給与の不安定さを示す7つのグラフ−1

メキシコ 給与の不安定さを示す7つのグラフ
http://eleconomista.com.mx/sociedad/2017/02/26/7-graficos-sobre-fragilidad-salario-mexico

メキシコ労働市場ではこの10年間の間9.8百万人が労働力として参入したがIMSS(保険省)が示すに正規の経済セクターの労働者は5.6百万人ほどである。不明確だが約2百万人の労働者は不正規の経済セクター(注釈;路上販売など、正規の雇用形態ではなく、税金も納めていない層)に所属していると言われている
2016年は給与が73ペソほど(注釈;約411円)上昇したが1994年に購入できたものの82%ほどしか購入できない(注釈;インフレが給与上昇を上回っているという意味)元ペニャニエト政権下では最も雇用を増やしたと言えるが一方で労働者は乏しい給与しか得られていないとも言える

1、メキシコの労働者は不正規・低賃金の方へ流れている

2007年と2016年の比較で最低賃金(注釈;2016年は約90ドル/年間)の3−5倍の層は約2百万人減少、5倍以上の層も2.2百万人減少しているが一方で最低賃金の1−2倍の層は4.6百万人も増加している。


2、労働者の賃金の不均等さと集中化












(赤線は最低賃金1−2倍の人口(百万人)、青線は最低賃金5倍以上の人口)
2007年第三四半期の最低賃金1−2倍の人口は14.9百万人に対し2016年同時期の人口は21.7百万人、約6.9百万人増加している(注釈;計算では6.8百万増なのですが、、) 一方で最低賃金5倍以上の層も同時期で4.2百万人減少している(注釈;おそらく2百万人の間違えか、グラフ上の目盛り(記載されていないが5.2百万より少ないはず)の間違え)

3、人口と雇用の不均衡さ
(青線は非正規経済セクター所属の労働者人口、青棒は経済活動従事者(労働者総数)、赤棒は社会保険加入者=正規経済セクター所属の労働者数)

2005年から2016年の間に雇用は9.8百万人増えたと言われているがIMSS(雇用保険を司る保険省)の統計によると正規の経済セクターでの労働者(社会保険に入り納税している層)は5.6百万人と言われている。また増加分のうち2百万人が非正規経済セクターであり総数は14.2百万人とも言われている。
労働者総数は2016年で総数54百万人、2005年から年平均890名づつ増加していると言われているが、一方で正規経済セクター労働者数の増加は年平均505人である。

4、サラリーは上昇するも還元されず
最低賃金の変動額(1日あたり、ペソ)

2005年から2016年にかけて賃金の上昇があり、購買力も5.4%上昇している。しかし2016年は73.04ペソ賃金が上昇したにもかかわらずインフレのせいもあり、1994年の購買力の82%程度である(注釈 根拠不明 最低賃金変動額が1994年の82%である、、という説明ならわかるのですが)
(続く)



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